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女将のひとりごと

今月のひとりごと -女将が日々を綴る-

女将 写真

きらきらと
一の舟入
薄もみじ
(高瀬川にて)

あれだけ暑い暑いと言ってましたけど、なんや急に秋めいて、朝夕めっきりと冷え込んできました。
冷房から急に暖房で、空調付けへん日が無いこの頃。自然の風やお日さんの温かみや、そんなもんが無くなって、激しい気候の移り変わりが歳と共に受け入れ難く、昔は風に良い香りがあったし・・・なぁんて若いもんに言ったら笑われました。
香りは本当で、十月は十月の香りがあります。それは、ふっとした拍子に感じるもの。

今月は個々に感じ方が違うと思いますけど、そんな香りが感じられるとこをご案内します。
木屋町二条・・今やザ・リッツカールトン京都で有名な所どすけど、リッツを少し下がると島津
創業記念館が右手に見えてきます。
木造2階建ての建物は初代 島津源蔵さんが住んだはったところ。
ノーベル賞で有名な島津製作所の源流どす。京都のものつくりの素晴らしさを肌で感じて、
しかも科学が身近に思える道具も2階にあり、童心に帰って夢中になれます。
寺社巡りで疲れたらここがお薦めどす。京の穴場どす。

記念館の下手に高瀬川があります。400年前に角倉了以が京の中心部に物資を運び入れる運河をつくらはりました。伏見まで船でこの浅い高瀬川を利用したはったそうです。
浅い川やし、底のフラットな舟を高瀬舟と名付けて今は復元されて一艘だけあります。
船の方向転換や荷揚げするための場所を舟入と言って、現在は一の舟入しか残っていません。
うちはここら辺が大好きで、ふらりと歩きます。日中は夏の香りがして、高瀬川もきらきら・・・
一艘だけぽつんと浮かんだ高瀬舟をぼんやり眺めてたら、幕末を駆け抜けた新選組ゆかりの地があちこちにあり、ここら辺は歴史的にも重要な場所。
暗殺や隠れ家や血なまぐさい事いっぱい・・・
そやけど綺麗な清水がきらきらと光の輪を作って、桜の葉も来月には色づき始めはると思たら
やっぱり秋の香りがして来ます。
そやそや、ここに来たら末富さんのカフェ行って、うちの大好きなあんぱんとカフェオレを楽しまな
あかんわ・・・勿論あんぱんは粒餡とすえ。京都ホテルオークラのベーカリーと
末富さんの粒餡のコラボ!最高どすなぁ~(あんカフェ ル・プティ・スエトミ 徒歩3分)
えぇ~この時の香りどすか?パンの香ばしい香りどすなぁ・・・当たり前やて??ふふふ
ほんまに美味しおす~

弥生 女将

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