女将のひとりごと イメージ

女将のひとりごと

今月のひとりごと -女将が日々を綴る-

女将 写真

涼風も
うつす栄華の
瓢箪池

下賀茂三井別邸にて

熱中症の言葉が怖くて、ついついクーラーを点けるこの頃どす。
夏大好き人間やったうちは、最近年齢と共に汗かきになり、辛い事どす。
この間までは、絽の着物を涼しげに着てた筈どすけど、何か最近顔から汗がたらたら・・・
水分取らへんかったら、あかんさかい取るようにしてますけど、取ったら顔から・・・
ま、気にしんと夏を楽しみまひょ。

今月は財閥になったつもりで、三井さんとこ行きましょう。
大正14年に完成、以前は木屋町三条にあった財閥三井家の木屋町別邸が主屋(しゅおく)として移築されたそうどす。
玄関もまた素晴らしく格調高い建築どすけど、今回はこの時期特別に見せてくりゃはる主屋二階へ上がらせてもろて、
お庭でも眺めまひょか~

糺の森に流れている泉川から水を引いたと言われている池は瓢箪の形どす。
やっぱり財閥がしゃはる事は違いますなぁ。わざわざ瓢箪の形にして、縁起かつがはったんどすやろか。
秀吉さんが信長さんに認められて瓢箪を馬印にしゃはったんは有名どすけど、
やっぱり大財閥の三井はんがますます財を成すようにと思わはんのも当然かもしれまへん。

戦後解体された財閥のひとつ、三井家の京都での足跡は江戸時代、越後家呉服店どすけど、
そこから大財閥にならはるストーリーが凄すぎて、真如堂に眠ったはるご先祖さんに
お話し聞いてみたいもんどす。
まだまだ厳しい暑さどすけど、その中にもすこし涼風見つけて、主屋二階から瓢箪の池眺めてたら、
豪華絢爛な時代のその栄華を創造するだけでも楽しおすなぁ。

そやそや、三井さんとこからちょっとテクテク・・・出町まで歩いてふたばの豆餅こうて(買って)
店帰って冷たぁい焙じ番茶と豆餅よばれまひょ。
なぁんて、庶民過ぎどすなぁ・・・

弥生 女将

過去のひとりごと

宿泊予約のご案内

ページトップへ戻る