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女将のひとりごと

今月のひとりごと -女将が日々を綴る-

女将 写真

春浅き
工芸に魅る
しばしの時
京都伝統工芸館

節分も過ぎ早や春の訪れどすなぁ。なんやまだまだ京は底冷えの日々どすけど、確実に日差しは春の暖かさを含む明るさになって来ました。
町ゆく人も増えてきて外国人さんもようけ(たくさん)歩いたはります。そろそろ梅の出番も近うなって、そうなるとちょっとソワソワしてきますえ。梅は香りで誘わはるさかい、
梅だよりが届くと先に北野さん(北野天満宮)行こかしら、しだれ梅も行かなあかんし(城南宮)と落ち着きません。まぁ慌てんと満開まで待って馥郁とした香りで心満たしてくる事にしまひょ。

今月はうちとこから(当館から)めちゃくちゃ近い穴場のご紹介どす。美術館が好きなうちは(私は)結構あちこち行きますけど、ここはほんまにお勧めどす。工芸品がお好きな方にはぴったり。伝統工芸大学校(京都南丹市にある)の学生さんの素晴らしい作品を見る事が出来て京都ならではの、京手描き友禅、蒔絵、金属工芸、竹工芸、仏像彫刻、陶芸などほんまにこの作品、学生さんが作らはったん?とびっくりするくらいレベルが高くて、反対にものつくりの承継が危ぶまれている昨今、安心しました。
ハイジュエリーで有名なヴァン クリーフ&アーペル デザイン スカラーシップ2021」を受賞しゃはった卒業生の熊田さんと、陶芸専攻4年の矢谷さんによるウィンドウディスプレイもあり素晴らしかったです。
毎年この時期は、卒業制作やさかい入場料も無料でラッキーどす。2階では陶芸の実演も見せて貰えて3階は工芸品の売店になってるさかい、お気に入りの作品も購入出来ます。
一人の名だたる絵師の絵画を見るのとはまた違った鑑賞やさかい、この作品はどのようにして完成しゃはったんかしらと工程を想像しながら見てしまいます。何百年と続いてきた伝統の技と苦心、技量を感じる時間となりました。蒔絵のハンガーの作品があって、欲しおすなぁと、何度も何度も見てしまいましたえ~

やっぱり素晴らしい工芸品を見続けたら頭の中はいっぱいになるのどすけど、お腹はペコペコになるのは何でどすやろ。ふふふ。ちょうど烏丸通りの向かいに美味しいイタリアンが
あるのどす。<BALCOOKさん>クリーム明太子パスタ!絶品どすえ。しかもサラダとパン、コーヒーも付いて1.200円とは。ああ美味しおすぅ。ちょっと外から丸見えが気になりますけど、よろしおす。京懐石も勿論好きどすけどイタリアンも・・・。

弥生 女将

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