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女将のひとりごと

今月のひとりごと -女将が日々を綴る-

女将 写真

あじさいの
御膳に添えて
花うれし

 

 

京の町はまだまだ人通りも戻らず、ご近所のお人さんも「先が見えしまへんなぁ。
いつになったら前の生活が出来るのどっしゃろ」が挨拶代わりに交わす言葉どす。
5月末には緊急事態宣言が解除されたものの、すっかり前の状況に戻る事はなく
なぁんとなしに及び腰どす。

梅雨の雨も降り続き町のあちらこちらに咲いている紫陽花は雨に打たれて美しおす。
昔は紫陽花の葉っぱによう<でんでん虫<>が乗ったはりましたけど、今は探してもやはりません。
うちの小さい頃はようけやはって(たくさんいて)、学校帰りに見つけては取って遊んだもんどす。

 

本館は新しい事業として仕出しを実施しています。六角御膳と名付けた25種類以上の原材料を含んだ京料理のお弁当スタイルはお客様に喜んでもろてます。月代わりの内容もお客様にはご満足頂いていますが今月はお風呂敷もあじさい色にして、当館でお召し上がりいただくこの御膳に紫陽花を添えてお出ししたところ、とても感動して頂きこちらまでが嬉しくなりました。お風呂敷をほどかはる時にその紫陽花を座卓の真ん中にご用意しておいた氷水を入れたクリスタルの花器に入れて頂き、可愛い紫陽花のフラワーアレンジに早や変わりどす。紫陽花は短く切って氷水に浮かべるだけでも綺麗どす。

紫陽花見てるだけで、うっとおしい雨も気持ちが晴れますなぁ。

そや、ご近所もイノダコーヒさんも営業再開しゃはったさかい、ハムトーストとカフェオレ、
久しぶりに行きまひょ。

弥生 女将

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