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女将のひとりごと

今月のひとりごと -女将が日々を綴る-

女将 写真

点描の
五山にひかる
大文字

 

8月16日 京ではご先祖さまをあの世へ送りします。13日くらいからわが家へ戻って来たはったけど現世からから天国のあの世へ戻らはります。戻る道に迷わんようにと五山では明かりを灯して道案内。そんな風に父母から教えてもらってたさかい、ついつい小さいときから大の字みたら手を合わしてしまいます。

その上、お盆の間はお精進と言って精進料理しか食べられへんかったのでこの16日が済んだら、お肉好きなうちは17日にはカレーやお釜で炊き上げるチキンライスが待ち遠しかったもんどす。うん十年と見てきた大文字が今年は大の字の中の6箇所のみの点灯となりました。他の<法><妙><⛩><左大文字>の山も点のみの点灯どす。

別館の花かんざしの屋上から六つの点がはっきりと見えて、寂しいかなと思っていましたが、大の字の真ん中がより一層赤々と美しく、コロナ禍でご苦労された五山送り火に携わってこられた方々も夜空を焦がしている点描に満足されているのでは・・・と思いました。

 

GO TOキャンペーンも始まり少しづつお越しいただくお客様に安心安全にお泊り頂きます様、あれもこれもと感染防止策を実施しながら、手袋で供するお料理にご満足いただけるのやろかと、不安どしたけど反対にお客様から励ましのお言葉頂戴する事が多く、ほんまに有難い事どす。「旅行していいのかどうか、迷いに迷ったけど松井本館さんに泊まりに来て本当に良かったです。コロナに負けずに頑張って下さいね。絶対また来ます!」というお言葉頂き有難くて涙が出そうどす。ほんまにまだまだ先が見えしまへんけど、また明日から頑張ろう!と思てもらえる旅の在り方を追求して、ますます安心安全に徹底しますさかい、心身ともに癒しにお越しやす。

 

今月はほんまにうちの大好きなスィーツをこっそりお教えします。松井本館・松井別館 花かんざしからも歩いて7分ほどの大丸さんの地下食料品売り場で売ったはる足立音江門さんのケーキどす。どれも美味しいのどすけど今回は明智蔵というパウンドケーキ。福知山にある音衛門さんのお店には明智城も見えるらしく何年か前に蔵を建てはってその蔵の中の甕にフルーツをたくさん仕込んだはるそうどす。ブランデ―の香りが素晴らしくその香りだけで酔いそうどすけど、柔らかい栗とレーズンがたっぷり入っていてほんまに美味しおす。お部屋冷やして熱いブラックコーヒか玉露と共に・・・。あぁ美味し。

弥生 女将

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