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女将のひとりごと

今月のひとりごと -女将が日々を綴る-

女将 写真

雲見えぬ
三門見上げ
天女舞う
(知恩院さんにて)

 

 

酷暑や台風や最近の定まらぬ気候に翻弄される秋。
落ち着きたとうてもなかなか日本全国というか世界全部がまだ落ち着かへん事どす。
GO TOトラベルキャンペーンもぼちぼち来てくれたはりますけど、何か盛り上がりが無いような、、、
そやけど昔の京都に戻って喜んだはるお客様もいらっしゃいます。

まだまだ暑いさかいマスクもしんどい事どすけど、
うちとこにお越しくださるお客様は皆様きちっとマスク付けてきてくれたはるさかい、お互い安心どす。
検温や消毒やらでややこしおすけど、それもお客様の方が慣れたはって、有難く思てます。

 

早いもんで梅の時期からこの秋までだらだらと中途半端な日々どすけど、
いよいよ秋の非公開文化財の特別公開が始まります。
密はあかんけど少人数で行かはるのにはお勧めどす。今回は東山にある浄土宗の総本山知恩院さんに行きましょ。
本当は<ちおんいん>と読みますけど、京都人は<ちおいんさん>と心安う呼びます。
いつもは拝観させてもらえへん三門の上、楼上の中を見せてくりゃはります。
そやけどまず知恩院さんはほんまに大きなお寺で三つの門があります。
そやし三門どす。
三解脱門と言われ空門・無相門・無願門に分かれています。
なんか禅問答見たいどすけど、空門は空っぽの心、物事に捕らわれない心。無相門は姿かたちに捕らわれない事。
無願門はお願いをしない事。あぁ、やっぱり禅の精神。悟りの世界どすな。
うちはまだまだどす。願うばっかりで・・・。すんまへん。
それで三門の上の楼上に上がらせてもろて中を見せてもらえます。まぁ、見事な天井絵図に
びっくり!竜が動き天女が舞い、これは極楽浄土どすやろか?
その下には宝冠釈迦如来が安置されてます。穏やかな仏様。
しばし、時が止まります。

 

心も洗われた後は、やっぱりちょっとお茶しとおすなぁ。
知恩院さんからは丸山公園へ入って右手の方にレトロなカフェ<開花亭>さんが見えてきます。
ランチの種類も多くてジャズを聴きながらほっこり。
涼しい日にはテラス席でもいいかも。
シアトル系のカフェとはまた違った良さを感じながら、
なぁんにも考えず、ゆったりとした時間を・・・。

ぼんやりしてるうちを見て天女に間違えたお人さん・・だぁれもやはらへんなぁ~

 

 

弥生 女将

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