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女将のひとりごと

今月のひとりごと -女将が日々を綴る-

女将 写真

地蔵院
散るや椿の
優美なる

弥生三月、梅から桜へと季節の移ろいが一番楽しみな月どす。
馥郁たる香りの梅、城南宮さんの枝垂れ梅、天神さんの梅園と京は梅の名所も
ぎょうさんあります。
日中暖こうなったら、そろそろ桜の話もちらほら・・・
桜の前に、うちの大好きな椿のご紹介どす。

あんまり存在感おへんけど、椿ほど華やかで可愛らしくて魅力的は花は他にはおへんなぁ。
椿は昔から、花ごと木から落ちるさかい、縁起が悪い様に言われたはるけど、帯や着物の柄にもたくさん使われたはるし、
お洋服にもカメリアとしてデザインされいて洒落たはります。

そんな大好きな椿どすけど、はらはら花びらの散る椿が有名な地蔵院さんは、別名<椿寺>とも
呼ばれ一本の木にいろんな色の花を付ける珍しい椿の木があります。
この椿は「ぼとり」と花が落ちることなくはらはらと花びらが散る<散り椿>と呼ばれ
樹齢120年。加藤清正はんが朝鮮出兵から持ち帰って、秀吉さんに差し上げはったもんどす。
ふぅ~ん、落首言うて武士には嫌われたはった椿も、八重椿で花びらが散るさかい
ここの椿は大事にされたはったんやなぁ~と、戦国の世に思いを馳せます。
3月下旬から見頃・・・桜も競って咲かはるかも。

せっかくここまで来たんやさかい、北野の天神さんにもお参りせんと・・・そやけどもう時分どきやし先に<くろすけ>さんで
美味しいお豆腐料理よばれまひょか?
上七軒のお茶屋さんのお家やったとこやし、風情もあってよろしおす。
天神さんの牛さんが怒ったはるって??

弥生 女将

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