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女将のひとりごと

今月のひとりごと -女将が日々を綴る-

女将 写真

蝉いずこ
月光そそぐ
吉田山

暑い暑い京もいよいよ涼風が立ち、朝夕は凌ぎようなりました。
そやけど台風は今年も関東で大暴れして、ほんまにお願いやさかい毎年毎年ひどい事になるのをやめて!と
叫びたいくらいどす。
なんでも「ほどほど」と言う事がなくなって、極端に雨が降ったり、風が吹いたり、暑すぎたり寒すぎたりで、
秋と春を探さなあかんようになりました。

今月は東へ足を向けて吉田の方へ、ぶらり。神宮丸太町で京阪電車を降りて
丸太町通りをだらだら歩いて途中、北へ曲がると急な坂道。この先はどこへ続くのかしら・・・なぁんて、
京の小道をお散歩。車もすれ違う事の出来ひんくらい狭い道を歩いてたら突然<宗忠神社>の前に出て来ました。
ええっと、そうやったらあの吉田山荘さんは?と、なんとお隣に立派な御門がありました。
女将さんとは仲良うさせてもろてるさかい、後で寄せてもらおうっと。

宗忠神社は入り口はそんなに大きい事無いのどすけど、中に入ると立派な神社どす。
備前焼の逆立ちしたはる狛犬さんが迎えてくれはって、思わず触ってしまいます。
いつもの通りあれやこれや仰山のお願い事、山盛りして境内でゆったり。
こないだまでやかましいほど鳴いたはった蝉は何処に消えはったのか、静かなもんどす。
耳を澄ませば虫の音が。突然にやって来た秋に戸惑う事然り。
やっぱり秋は探しに行かなあかんのどすなぁ。

お隣の吉田山荘さんは、敷居が高くて入りにくいと思わはる方もいらっしゃるかも知れへんけど、
そんなことあらしまへん。立派な御門を入って坂道あがったら、その先に<真古館>ていうカフェも
やったはるさかい、そこで素敵な器で美味しいコーヒ飲めますえ。
周囲は吉田山に囲まれて、町のまん中のせせこましいうちとこから比べたらほんまにうっとり・・。
福を呼ぶ蝙蝠のビスケットも美味しおす。
そやけど、やっぱり京懐石。予約して美味しいお料理頂いた後、コーヒ飲むのがうちのお薦めどす。
和歌を手書きしゃはる綺麗な女将さんに会えたら嬉しおす。うちの憧れの女将さんどす。

たまにはこんなゆったりした時間も必要どすなぁ~
お腹も膨れたさかい、神楽岡通りを歩いて探索しまひょ。やっぱり京は奥深いとこどす。

弥生 女将

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