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女将のひとりごと

今月のひとりごと -女将が日々を綴る-

女将 写真

たばこ王
比叡の涼風
邸宅に
(比叡山 大書院にて)

今年は梅雨が遅れてきゃはったさかい先月の祇園祭の鉾巡行と三基の神輿渡御も
雨が心配どしたけど、うまい具合にその時だけは雨も待ってくれはりました。
梅雨明けと同時にまたまた厳しい暑さどす。全国的にも熱中症にご注意!!のニュースが
毎日流れてます。盆地ならではの湿気を含んだ京はほんまに暑おす。

今月は洛中の暑さを逃れてちょっと遠出しまひょ。
エースJTB女将おすすめの夏いとをかし号に乗って大津市へ。
東京ドーム16個分?なぁんて、広大な三井寺。ほんまに広くて迷いそうなお寺さんどすけど
境内には天智・天武・持統の三帝が生まれはった時に産湯を使わはったという霊泉が湧き出ています。
それで<御井の寺>と呼ばれることになったそうで、今もこんこんと湧いてます。
その三井寺の境内に非公開の勧学院(学問所)があります。狩野光信(狩野永徳の嫡男)の障壁画は
重要文化財で滝の流れの美しさや、花鳥風月の四季を表してある襖絵は、
全て締め切って眺めると息が出来ないくらいの迫力です。
アメリカのメトロポリタン美術館には勧学院の建物のレプリカがあるそうどす。

そこから一路比叡山へ。ドライブウェイを登ったら延暦寺根本中堂が見えてきます。
徒歩5分くらいで、上皇様の御在所と言う石碑がたっているのが<延暦寺 大書院>です。
通称、比叡山延暦寺の迎賓館と呼ばれているそうどす。
明治天皇も上皇様 上皇后様もここで御休憩されました。
ここも非公開どすけど特別に見せてくれはります。
中に入ってびっくり。ここは明治時代の煙草王と呼ばれた村井吉兵衛氏の赤坂の邸宅を
移築しゃはりました。奥の間と大広間、武者隠しの間の三室からなり、
二条城の黒書院の様式と同じどす。ベルギー製のガラスがはまっていて寸分の歪みも無く、
ガラスの向こうはお庭でその先は琵琶湖という贅沢さ!
大きなそのガラスは36枚も嵌っていて1枚がベンツ1台くらいのお値段が
するそうどす。溜め息どすなぁ。

そこから歩いて延暦寺根本中堂へ。現在修復中で修学ステージという足場がちゃんと
組まれていて修復の様子が間近で見られます。
1200年間 灯し続ける不滅の法灯・・・。誰が油を補充するのか何の決まりも無く
それなのにいつも誰かが油を足し、綺麗に保たれているこの法灯は「一隅を照らす」と
いう最澄の教えを象徴しています。法灯の油が切れたら灯りは消えてしまいます。
そこから「油断大敵」と言う言葉がうまれたそうどす。

いろんな学びがある比叡山。ひんやり吹く風も心地よく心も洗われる感じどす。
そうや<梵字コーヒー>飲まないと!!
延暦寺会館で自分の生まれ年の梵字を描いたカフェラテが人気どす。
うちは辰年。辰の梵字描いてもろて。ああ~美味し~ああ~ほっこり。

エースJTB 女将おすすめの夏 いとをかし号は
7月1日~8月30日
お近くのJTBさんでお申込みしておくれやす。

弥生 女将

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