義経の
源平枝垂れ
八幡さま
(首途八幡宮にて)
やっぱり風が冷とうて寒うても、日差しは春どすなぁ。
日中、急に温度が上がってお日さんキラキラしてきたら、なんか慌てますなぁ。
最近は穏やかな春や秋が無くなって、夏と冬しか無いのと違うの?なんて思ったりします。
松井本館の坪庭付きのお部屋は今がももの満開を迎えています。
こじんまりとしたお部屋どすけど、うちはこのお部屋が大好きどす。町のまん中にあるうちとこの
旅館はどこを見渡してもせせこましい町家が見えるだけ・・・たまに大きな温泉地に寄せてもらうと、広大な敷地に大きな庭園と露天風呂があったりして羨ましおすぅ~
緑に囲まれて、ゆったりしてるとなぁんて京は狭い町なんやろ・・・と思てしまいます。
そやけどそんな狭さが京の文化を支えてきゃはったとも思います。
条里制で整えられた大路小路は道の名前の由来も趣深く、もの作りもご近所さんがそれぞれに
頑張らはったさかい、京ものは素晴らしく切磋琢磨しながら今日に続いていると、う~んさすが
<みやこ>と、やはり身贔屓してしまいますなぁ。
そんなこじんまりとした「さくら」というお部屋には坪庭があって、今は桃が満開どす。
結構立派な枝ぶりのこの桃の木はお客様にも大人気!
今月は、ちょっと北の方に足を延ばして、桃を見にいきまひょか。
義経ゆかりの首途八幡宮(かどではちまんぐう)さんは、一本の木に赤と白の桃の花を付ける
珍しい<源平枝垂れ桃>があります。
源義経が奥州に赴く時に、道中の安全を祈願しゃはった、との事から旅行の安全を守る信仰が厚く
首途(かどで)八幡さんのいわれがあるそうどす。
長期の旅に出かけはる時にはここのお守り持って行っとくれやす。安心どすやろ。
うちもたまには仕事離れて1か月間ヨーロッパでも・・・そやけどクルーズもええらしいし・・
やっぱり温泉の方がええやろかなぁ~列車の旅もええらしいし・・・
八幡さんからゆるり考えながら東へ歩いてたら、鶴屋吉信さんの本店やわ。
そやそやここのお二階上がって菓遊茶屋で、目の前で生菓子作ってもろてお抹茶とよばれましょ。
季節の生菓子はお抹茶のほろ苦さとぴったり・・美味しおすぅ・・・