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女将のひとりごと

今月のひとりごと -女将が日々を綴る-

女将 写真

さきがけの
平野のさくら
そろり見ゆ
平野神社にて)

城南宮さんの枝垂れ梅が真っ盛りやし、と見に行かはったお友達が言うたはりましたけど
何年か前にJTBさんのいとをかし 女将すすめの冬号のバスでご案内させてもろた事を
鮮明に思い出して、辺りが全てピンクになった枝垂れ梅の花が浮かんできました。

梅は香も楽しめるさかい、京の人は桜より梅の方が好きなんと違うやろかと思うほど
皆様あちこち行かはります。
滋賀県長浜の盆梅展のご案内が新聞に載る頃はまだまだ日差しも真冬で
底冷えの厳しい頃どすけど、その頃から急に日差しが春めく感じどす。
なんか人より先に春を感じたいと、うずうずし出すのもこの頃。

両館に飾ったお雛様も4月3日まではゆっくり鎮座しておくれやすと、少しゆったりした
この合間にそやそや、平野神社さんに行ってこっそり見てこなあかん桜があります。
先駆けて咲く桜やし「魁桜」と呼ばれたはります。
この桜が咲きだすと京のお花見が始まる・・と言われてます。
神門前にある枝垂れ桜やさかいすぐわかりますえ。
大体3月の中旬くらいに咲かはって、他の平野神社のさくらは400本くらいあるさかい
一か月間はお花見が楽しめます。

一斉に一面に咲いた桜も見応えありますけど、はんなり一本先に咲かはる魁桜は桜の美しさを
全て見せてくりゃはりますえ。

そやけどお客様におすすめする時期はやっぱり、桜満開の時どすなぁ。
息をのむような桜満開をお客様は目指して来ゃはるし、毎年うちは心乱れます。

蕾、三分咲き、満開、散り際・・・いずれもよろしおすぇ。

そやさかい、TVの開花情報に惑わされることなく、京の桜は1か月は十分
南から北へとゆるり楽しめますさかい、是非お越しやす。

そやそや、ここまで来たらやっぱりとようけ茶屋さんとこ行って、湯葉どんぶりどすなぁ。
生姜がよう効いて、美味しおすえ。

弥生 女将

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