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女将のひとりごと

今月のひとりごと -女将が日々を綴る-

女将 写真

花冷えに
ほろ酔い酒の
おこしバス
(定期観光バスにて)

今月は梅か桜か迷いながら月末になってしまいました。すんまへん。(ごめんなさい)
京の定期観光バスで有名な京阪バスさんが、旅館ばっかりが集まって組織する<みやこ女将の会>にお誘いくれはって、こないだ(最近)お披露目披露に寄せてもろて来ました。(行ってきました)
京都駅発着の一日観光バスは、うちらも(私たちも)今までは定期観光バスとゆうて(言って)「定観さん」と慣れ慣れしく呼ばせてもろてましたけど、今期「おこしバス」と命名しゃはって、そのお披露目どす。
それにしても「おこしバス」とは、ほんまにええ(良い)ネーミングどすなぁ。ようこそおこしやすぅ~の「おこしやす」と定期観光バスの「バス」を掛け合わせて、ええとこどりどすなあ。

ほんで(それで)今回のイベントは何かマスコミさんもようけ(たくさん)呼んだはって、京阪バスさんの三浦社長さんとうちら女将たち5名と、ものすご可愛い京都タワーのマスコットキャラクターの<たわわちゃん>がバスの前に並んで、写真やニュース用のカメラやら・・・。晴れがましおしたわぁ。(気恥ずかしい)
そやけど、ちゃんと翌日の京都新聞朝刊に掲載されてましたえ。

今回<おこしバス 誕生記念コース>に女将たちも同乗させてもろたんどすけど、お漬もんの赤尾屋さん
佐々木酒造さん➡おたべ本館・京ばあむ と、食に関するコースどす。まぁ!うちにぴったりなコース!!
お店の前にバスを停めてくれはって赤尾屋さんへ。江戸中期に創業の赤尾屋さんは試食もぎょうさんあって、どれも美味しおすぅ。白いご飯が恋しゅうなりました。白味噌で漬けたはる<まゆみ大根>はまったりした甘さの中にお大根の辛味が相まってお勧めどす。やっぱり京漬物は優しいお味。お土産には日本手拭いもくれはって「おおきに」どす。

次は俳優の佐々木蔵之介さんのご実家<佐々木酒造>さんへ。明治26年創業の洛中造り酒屋さんは今はここだけどす。伏見は有名どすけど、昔はこの洛中に100件以上の造り酒屋さんがあったそうで、二条城の北方向に当たるのどすけど、この場所は秀吉が水質の良さに惚れ込んで聚楽第を建てはったそうどす。今もこんこんと湧いている井戸水で作ったはります。社長さんである弟さんが自ら酒蔵を案内してくりゃはります。まぁ奥深い事!
洗米の機械やタンクやら井戸やら見させてもろて、あとは頂いたコインで試飲も出来ます。女将たちもあれこれ頂き・・・うぅ~ん・・・お腹に何にも入ってへんさかい、えらい回って来ましたわ!さっきまで寒い寒いと愚痴てましたけど、ほんわか温ったこう(温かい)なってほろ酔い気分どす。なんと言っても<聚楽第 純米大吟醸>がお勧めどす。麹が効いた奥の深いお酒。あかん、あかんわ。うっかり今日は女将として参加してる事、忘れそうどした。あゝ怖。

その次はだいぶ南に下がって<おたべさん>へ。だいぶ正気に戻って、今度は甘いもん大好きなうちは、「京ばあむ」のお買い物に没頭どす。3階で作ったはる工程も見られて面白い事どす。最終工程の普通のバームク―ヘンにお抹茶をゆっくり掛けて行かはるとこは、完全手作業どす。美味しい筈どすなあ。その後は<おたべ>さんへ。ゴディバとコラボしゃはった生八つ橋のチョコ入りは、今までいないお味。ブラックコーヒにぴったりどす。
なんや知らんうちに、佐々木さんとこも<まるたけえびす>のお酒のお土産、おたべさんも<こたべちゃん>のお土産もろて、おおきに。楽しい楽しい半日どした。道中の京の案内もガイドさんが丁寧に教えてくれはるし、次は時間見つけて違うコースの<おこしバス>に乗るつもりどす。

美味しかったお酒もどっか飛んで行かはって、お腹も空いたしランランランチへ。
うーむ、京都駅やったらポルタのイノダさんどすなぁ。本店でも食べられへんふんわり卵オムレツがあります!!山型になったご飯の上にふんわりオムレツ。ナイフで真ん中を切ったら中の卵がご飯に掛かるタイプのオムレツどす。デミグラスソースと混ぜながら、コーヒ飲みながら、あゝおいしおす。ふふふ
京の食はなかなか面白おすえ。

弥生 女将

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