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女将のひとりごと

今月のひとりごと -女将が日々を綴る-

女将 写真

地に咲く
侘助の白
雪に似て

今月は温暖化を食い止めるかのように寒さが押し寄せて来ゃはりました。
全国的に雪が降って勿論、金閣寺さん 銀閣寺さん 哲学の道は俄かカメラマンでいっぱいやとか。
いつも京都の観光雑誌で桜の花びらで敷き詰められた川面・燃えるような赤い紅葉がお寺さんの屋根を覆う画像・音が無くなったかのような一面の雪化粧・・・
どれも嘘のように綺麗に写ったはりますけどやっぱりほんまどす。紅葉は流石に赤すぎるものもありますけれど、それ以外はほんまに画像通りの美しさどす。先日も雪が結構降って長靴で出勤したんどすけど、なんでか分からへんのどすけど長靴履いたらいつもうち(私は)は小学校の頃に戻ってしまいます。
雨で水溜まりになってたらどうしてもその水溜まりに入りたくなります。雪が積もった道にはどうしても誰も踏出だぁらへんとこを踏みとうなります。
それで、一夜明けて所々残った雪があればその雪を見つけてそぉっと端っこのみ踏みます。前からも後ろから見ても長靴以外はすべて充分お婆ちゃんなうちはいつも急いでんのに、ややこしい性格が顔を出して時間かけて歩いてしまいます。小さな小さな雪の塊は地面にぽとんと落ちた白い椿・・私の大好きな侘助椿の様に見えます。

先月からまたまた例の件で(もう口に出したくない気持ちの表れどす)全館満室になる事もないのでこの期に以前から温めていた計画を実施しています。
坪庭付きのお部屋の中に段差があり使い勝手が悪かったんどすけどそこをフラットにして京の匠の技をふんだんに取り入れ、季節の良い時期には大きなサッシを開け放ちお庭を感じて頂きながらお食事をしてもらえるお部屋に致しました。
ほんとにささやかなスペースどすけど、和の庭園があるだけでなんかホッとしますなぁ。
食後はお庭に出てもろてお茶やおビールなども楽しめる小さな椅子もご用意してますえ。
お二人様しかご宿泊出来ひん小さなお部屋どすけど落ち着いた仕上がりにうちは満足してます。
またご利用賜ります様よろしくお願い申し上げます。

今月も食いしん坊女将のおすすめはうちとこから歩いて15分の本家 月餅家直正さんとこのわらび餅どすえ。本わらび粉を使こうて中に漉し餡たっぷり、表面はきな粉たっぷりのお菓子どす。
甘党のうちにはもうたまりません。こし餡がが粒あんやったら言う事無しなんどすけでここのこし餡はなめらかで美味しおす。ついつい2個食べてしまいますえ。お薄がぴったりなお飲み物どすけど、お抹茶がダメな方はアメリカンをブラックで。ルイボステイーもあいます。
京はいつの季節も美味しいもんがいっぱいどすえ~

弥生 女将

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