惜しむらく
幽玄の光
花灯路
(京・東山花灯路にて)
一挙に春を感じる日差しになってきゃはりました。
風はまだまだ冷とぉすけど、心の中が春を探してる感じどす。
町角にあるお花屋さんに色とりどりのチューリップや大好きなラナンキュラス・圧巻のミモザ・甘い香りのフリージャー・綺麗な紫色のムスカリ・スイトピー・ストックそしてデイジーが並ぶとどうしてもテーブルに飾りたくなりますよね。日頃は和の花材が好きでも春は洋花が好きどす。
そやけど桜は別格!もう少し待っておくれやす。
京の桜は何処よりも綺麗過ぎて(偏見、許しておくれやす)町並みに合うて次々に目を楽しませてくれはりますえ。
毎年、この時期になったら春を感じたくて京へ・・とお越し頂く桜咲くまでの期間に開催しゃはる京・東山の花灯路も今年で二十年を迎えました。
コロナで2年休まはりましたけど今年は開催しゃはると聞いて良かったわぁ~と喜んでいました。
そやけど京都市は今年で最後にしゃはるらしくとても残念どす。
行燈の効果は絶大で下から照らす灯りは石塀小路の石畳を果てしなく幽玄の世界へいざない、迷い込ませます。ああ、やっぱりこんな石畳を贅沢に敷き詰め細い道をくねくね歩かせる京は奥深く罪な町。
建て詰まった古い建築の料理屋、旅館、バー、は確かに敷居高くて簡単に暖簾を潜れへんのんどすけど、この時期やさかいゆっくり見ながらこの店は何やろ?と見て歩くのも一興どす。
こんな素敵な灯りに誘われ清水さんから青蓮院さんまで歩けるのに、ほんまにほんまに残念どす。
是非とも来ておくれやす。
1泊しゃはった次の日はうちとこの近くにオープンしゃはった小川コーヒさんの堺町店でブランチを。
ここもお洒落どすわぁ。
京町家をスタイリッシュに改装しゃはって、中庭のあるカフェどす。お勧めはとろけるフレンチトースト。
メニューはQRコードをスマホで読んで下さい・・やて。
思わずスマホ持ってない人はどうすんのどす?と突込み入れたら紙のメニュー持って来ますとの事。ふぅ~ん。お客様が触らはったメニューを次のお客様が触るのがこのご時世あかんのかなぁと、そこの部分は納得したようなしないような。寂しい時代にならはりましたけど、フレンチトーストはメイプルシロップと塩麹バターも付いてて、たっぷり入ったコーヒとぴったり。ふふふ。美味しおすぅ。