檜扇の
邪気払いて
花咲かん
(祇園祭に檜扇活けて)
一か月も続く日本三大祭りの一つ、祇園祭はコロナ禍を経て今年は賑々しく本来の姿を取り戻さはりました。
勿論、鉾町の方々や保存会の方々は、昨年から着々とこの日を目指して一丸となって晴れの日を迎えはります。
うちはやっぱり今年も7月に入るとソワソワしてしまいます。なにもうちが鉾を引くわけでもないのに、何どすやろ?この胸の高ぶりは。ああ、男性に生まれてたらお神輿さん、担いでいたやろなぁなんて。思ってしまいます。
特に今年は注目される「前祭(さきまつり)」が7月17日(月)で海の日の祝日どす。前日の宵山は16日の日曜日やさかい30万人の人出どした。駒形提灯に明かりが点いたら、お祭りの風情たっぷり。四条通りは勿論、歩行者天国で大きな鉾の立ち姿以外はほんまに人・人・人で埋め尽くされます。
松井本館のご宿泊のお客様もたくさん宵山に行かはりました。今年は海外からのお客様も多く、団扇片手に
見に行かはりましたえ。松井別館花かんざしのお客様は恒例の「京町家ビアガーデン」(7月14日・15日・16日開催)を館まえで開催してますので、生ビールと屋台を楽しんでくれはるお客様もようけやはりました。
夜半には月鉾の日和神楽(ひよりかぐら)が松井別館花かんざしの前を通ってくれはります。日和神楽は明日の山鉾巡行のお天気を祈願してお旅所に囃子方の人達が祈願に行かはります。祇園囃子は 鉾の上で能や狂言を演じたことの名残とも言われたはって、太鼓・笛・鉦の三つで構成されてます。うちらはコンコンチキチン、コンチキチンなんて一言で表現してますけど、実は奥深くてそれぞれの山鉾でも違うし、本番の山鉾巡行の時には行きしの時は割とゆっくり目のお囃子で、四条河原町の辻回しの時は辻回しのお囃子になります。
ほんまに辻回しは毎年ドキドキしますえ。12トンくらいもある大きな鉾にだいたい50人から60人が乗ったはるなんて、凄過ぎます。そんな重さの鉾を車輪の下に平竹を敷いて水掛けて滑らさはります。
う~ん、感動、圧巻!!車方の方々に自然に大きな拍手をしてしまいますえ。ほんで最終、御池の新町からは鉾町に帰らはるので戻り囃子と言って、お囃子のテンポが早なります。
ああ~ほんまに祇園祭は大好きどす。
チェックアウト終わったら、うちは毎年御池通り迄、一目散どす。勿論、右手にお扇子、左手にアクエリアスの凍らせたもの、首に当館のうちのデザインの日本手拭い巻いて、お祭り鑑賞スタイルどす。(着物が暑おす!)
御池通りを河原町に向かって歩くと、柊家さんとこの女将さん、炭屋さんとこの女将さんに必ず会います。
やっぱり女将たちは祇園祭が好きどすなぁ。話もそこそこに、うちは鉾をいくつか迎えて、三条通りへ。
あぁ暑かった。そやけど今年は快晴で4年ぶりのいつもの祇園祭が見られてほんまに嬉しおす。
ほんで三条京極のリプトンさんへ。あぁ涼し。野菜カレーとホットしか飲まへんうちもこの日はアイスカフェオレどす。
美味し過ぎどすなぁ。勿論、次の週には後祭り行きましたえ。ふふふ・・