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女将のひとりごと

今月のひとりごと -女将が日々を綴る-

女将 写真

集まりし
いつきのみやに
残もみじ
(賀茂御祖神社(かもみおやじんじゃ)にて)

師走に入っても京のもみじは、未だ頑張って赤こうなったはります。
今月は世界遺産の下鴨神社さんへ寄せてもらいました。うちらは(私たちは)単純に「下賀茂さん」なぁんて親しゅう呼ばさせてもろてますけど、ほんまは賀茂御祖神社(かもみおやじんじゃ)と言う立派なお名前どす。
因みに「上賀茂さん」は賀茂別雷神社(かもわけいかづちじんじゃ)が正式名どす。

上賀茂さんも下鴨さんも“賀茂神社(賀茂社)”と総称したはりますけど、どちらも古代豪族「賀茂一族」の氏神さんを祀ったはります。京都三大祭りの一つで、京都最古のお祭り「葵祭」も両方のお祭りどす。どちらも世界遺産やし良縁、縁結びなど恋愛成就のパワースポットもありますえ。
大きな違いは、ご祭神で、上賀茂神社は、雷を分ける力を持った自然神の「賀茂別雷大神」(かもわけいかづちのおおかみ)を祀ったはって下鴨神社は賀茂別雷大神から見て母親の「玉依比売命」(たまよりひめのみこと)と、祖父の賀茂建角身命(かもたけつぬみのみこと)が祭神どす。どっちが偉い?なぁんてよう言わはりますけど、やっぱり両方ちゃいますか?

今回は当館も参画させてもろてます<みやこ女将の会>の名誉会長 柊家さんの女将さんの代参で「賀茂いつきのみや顕彰会」に参加させてもらいました。この会は名誉会長が淡交会理事長の千 容子さん、会長が女優さんの竹下景子さん。当会の名誉会長の柊家さんも名を連ねたはって、立派な方ばかり・・・。

平安時代から鎌倉時代まで三十五代にわたり下鴨神社・上賀茂神社の祭祀に奉仕し、その御所である賀茂斎院は一大文化サロンとして、歌会や絵合、管絃などが行われ、「いつきのみや」は女官や公卿などの宮廷人、とりわけ紫式部や清少納言にも大きな影響を与えて朝廷を凌ぐサロンであったといわれていたそうどす。
来年の大河ドラマもそんなシーンが出てきたりして・・と期待は高まるばかり。平安時代から・・とスッと言えるとこが京の素晴らしさどすなぁ。そこから400年も続いてこの現代に改めて<いつきのみや>の存在にスポットを当てて斎王たちが紡ぎ上げた日本の美しい伝統や文化を再確認しましょうと顕彰する会を旗揚げしゃはったこと自体が素晴らしいなぁと感動しました。

この日は、設立総会やさかいシンポジュウムもあって竹下さん・冷泉貴美子さん・山本淳子さん(京都先端科学大学教授)の楽しいお話も聞けて、その後雅なる<五節の舞>の鑑賞、非公開の<賀茂斎院御歴代斎王神霊社>にお参りさせてもらいました。
勿論、言社(ことしゃ)の辰の神さんも拝ましてもらいました。ここは十二支の神さん。来年は辰年生まれのうちは年女どす。はやばや「ええ事ありますように~」と、何やかやぎょうさんお願い事ばっかりしてしまいました。厚かましおすぅ。

言社から下鴨本通へ。そうそう、下鴨デリさんに行ってほっこりしましょ。
ここはデリカテッセンも販売したはるさかい、テイクアウトのお客様もきゃはりますえ。うちはカフェタイムやし、チョコレートケーキにバニラアイスが乗ったはるスイーツにホットのカフェオレどす。うーむ、しっとりとしたケーキやわぁ。寒むぅてもバニラはベストチョイス!来年の事も早々と拝んどいたし、ええ事だらけやろなぁ・・・ふふふ

弥生 女将

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