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女将のひとりごと

今月のひとりごと -女将が日々を綴る-

女将 写真

新年
あけまして
おめでとうございます

令和6年1月1日に発生しました地震において被災された皆さまに、心よりお見舞い申し上げます。
報道によりますと、依然として予断を許さない状況が続いております。
能登には同業のお宿がたくさんあり、心配で胸が潰れる思いでございます。厳しい環境の中、皆様の身の安全を祈るばかりでございます。そして被災された地域の一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。

改めまして、旧年中は皆様にお引き立てに預りまして有難く厚く御礼申し上げます。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

怒涛の年末年始はお陰様でほんまに仰山のお客様がお越し下さり嬉しゅうございました。まだ、6日.7日.8日と連休が引き続きあるさかい、たくさんのご予約頂いてます。有難い事と感謝申し上げます。
殆どが国内のお客様どすが、昨日は6名様のカリフォルニアからのご家族様もお泊り頂いてました。
とにかく明るい二組のご家族御一行様。日本の和の文化にとても感動してくれたはって、チェックアウト時に日本のお箸をお土産に差し上げたら、大喜びしてくれはってハグの嵐どす。何が起こったんやろ?と、日本のお客様も遠目にご覧になってて、うちも(私も)何や恥ずかしゅうなりました。それで、お帰りの際には女将お手製の横断幕でお見送りするのどすけど、「おおきに 松井本館」とアップリケしたぁりますので、「おおきに」は「Thank you」と同じ意味どすえ、と説明させてもろたら、「おおきに~」がものすご気に入らはって、6名様が口々に「おおきに~」を連発どす!!
次はその横断幕を持って、うちも交ぜてもろて全員写真どす。スタッフが「ハイチーズ!」と言ったら皆様息もぴったりと「おおきに~」の連呼どす!もうみんな笑ろて笑ろて・・・。柳馬場通が笑いの渦どす。
そんな幸せな一コマもあり、忙殺の中のオアシスでもありますが、もっともっとお客様に寄り添ったお宿にせなあかんと初心に戻った日どした。

3日の日は初詣に氏神さんでもある<八坂神社>さんへ。(うちらは祇園さんと呼んでます)うっとこから(私の所から)何も寄り道せぇへんかったら、徒歩25分で着きますけど、うちみたいにふらふらあちこち見てたら35分くらいどすやろか。うちは曲がって曲がって裏通りを行くさかい、知らん店があちこちに出来てて楽しおす。四条通りまで出ると、またそれはそれで誘惑多くて、和雑貨の店やかんざしの店いろいろ冷やかしてやっと祇園さんへ。
今年は意外と少のうて、西楼門から入ってうちとこの両館のお提灯を確認して本殿へ。そうそう、今年はうちは年女!!より一層柏手に力入ります。「無病息災 商売繁盛」をお願いさせてもろて、その次は美御前社(うつくしごぜんしゃ)にお参りどす。本殿下の龍穴から湧いている美容水は右手にありますえ。2.3滴付けたら美人になるといわれがあるのやけど2.3滴ではもう効き目もおへんやろさかい、パシャパシャといっぱい、ほっぺに叩き付けてシミ・しわ・たるみに「どうにかしておくれやすぅ」と。えらい暖かい日やったさかいよろしおしたえ。
歳を重ねる事は、頼み事も重ね過ぎますなぁ。欲どしいことはしたらあかんと親に言われて育てられたのに何でどすやろなぁ。
ほっぺの水もやっぱり冷とおなってきたさかい、ここらで暖を。南楼門を(こちらが正門どす)出て、石部小路に行く途中にお洒落なカフェが。いつの間に出来たんやろか、<祇園茶寮>さん。ちょっと今風なリノベーションなんやけど大きなテーブルと天井の高さが上手く合うてて、若いカップルさんに交じってお邪魔虫どす。
ここで焼いたはる食パンがトーストで頂けるとの事。無類のパン好きにはぴったり。勿論ホットのカフェラテと。
熱々トーストはクロスに切り目が入ってて、ちょっとバターが塗りにくおすえ。けど、美味しおす。斜め前のカップルさんは何か喋ったはるけど、この頃は耳も遠いさかいうちの事気にせんと喋っておくれやす。
食器や小菓子やら販売もしたはって、心地よい空間どす。清水さん、高台寺さんとお参りして大好きな石部小路を通って祇園さん迄歩いてきたらここでお茶しゃはるのが一番お勧めのコースどすなぁ~
やっぱり京はよろしおすえ。今年もうちの女将のひとりごとにお付き合いよろしゅう・・・ふふふ

弥生 女将

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