傘の花
宝さがしの
三年坂
京の梅雨は湿度が高こうてじっとりとした暑さどす。この梅雨が終わればカラリとした
本格的な夏の到来どすが、またまた京の夏は厳しおす。
今回は清水寺の三年坂にある「清水三年坂 美術館」をご案内させておくれやす。
こじんまりとしたこの美術館はまるで個人のお家の様な扉。
がらりと開けたら、通りの喧噪とはうって変って静かな空気の流れ。
そこに身を置くだけで安らぎを感じます。
そやけど、置いたはる美術品はびっくりするくらい精緻なもの・・
ほんまにお宝を惜しげもなく見せてくりゃはります。
特にこの時期は特別展を開催中どす。
「京(みやこ)のさきがけ」展をしたはります。8月19日(日)までやったはりますさかい
是非とも行っておくれやす。
混沌とした明治の京は天皇が東京に行かはる事にも相まって繁栄とは裏腹に衰退し始めます。
そやけどそこはかつての「みやこ」を支えた素晴らしい人々が頑張らはります。
粟田焼・七宝・美術染色などの工芸家たちです。そのお宝がいっぱい展示してあって思わず
「へぇ~」と感心してしまいます。
ビデオでの説明をご覧いただきその後で作品を鑑賞しゃはると
より一層作品の内容が分りますえ。
たっぷりお宝拝見して外、出たら美術館の前の道は人通りも多くてお土産もん屋さんが
立ち並ぶ狭い道どす。
梅雨時は傘と傘が触れ合い、緩やかな登り坂になったはるし下から見上げたらほんまに
傘の花どす。
そーやわ。ここ来たらイノダコーヒさん寄らなあかんし。
料亭やった坂口さんとこのお庭も見ながらコーヒブレイク。勿論うちはいつものハムトーストに
カフェオレ。三年坂美術館で買うた本を見ながらほっこり~。