みかえりの
ほほえみ返す
照るもみじ
永観堂にて
今月は張り切って和紙に書いてみました。
ちょっともみじも添えて・・・
やっぱりここどすなぁ。京には紅葉のお薦め所がいっぱいありますけど、やっぱりここは外せまへん。ここは、禅林寺さん。通称 永観堂さんどすえ。お庭の広さやお手入れの美しさはもちろん、入口はそんなに広い事おへんけど、中入ったらどんどん奥に広くなって、一番奥の多宝塔まで行くには結構歩きます。
池泉回遊式庭園の放生池には紅葉したもみじと半分赤いもみじそして青もみじが美しいグラデーションを描きその季節の移ろいが池に映ってほんまに綺麗どす。
この禅林寺が面している鹿ケ谷通りがそんなに広い道と違うさかい、初めて永観堂に行かはった
お客様は口を揃えて、あんな大きなお寺さんやとは知らんかったって、仰います。
お庭で散々うろうろして、やっと御影堂まで、そこから阿弥陀堂まで行かんとあのほほえみの
阿弥陀様には会えしまへん。夕暮れの薄明かりの中、以外と小さく思える阿弥陀様はその光の中に浮かび上がったはります。何か、ドキンとするものを感じてしまうほど、美しく正面から見さしていただくと、ふっと微笑みながら顔をそむけたはる様にも見え、ついついその視線の先に身体が向いてしまいます。向かって右に回ってその微笑を捉えたくなります。そしてやっぱりお顔の前まで行くと、ふぅ~っとこっちまで安らいだ笑顔になってしまいます。会えて良かった~
ずっと対峙してたいけど、次々とお会いになりたい方にご迷惑やし・・・と、そっと離れて
龍がくねくね上がって行くような、臥龍廊をひたすら上がります。上がりきったところから
見える屋根瓦の美しさと紅葉と臥龍廊の木組の曲線、さすが!
ほんまに永観堂さんは、ゆっくりゆったり拝観しておくれやす。慌てて見るとことは違います。
ちょっと疲れたら、放生池のすぐ近くに茶店でお抹茶と阿闍梨餅でほっこり。
そやけど、ここまで来たらやっぱりおめんさんに行かなあかんわ。
ツルツルのおうどんに薬味たっぷり入れて、つけ麺タイプどす。銀閣寺本店・・もう売り切れてたらあかんし、ちょっと早足歩きで行こっと・・・うちはいつもおめん天ぷら付き・・・美味しおす~