深水の
緑陰の画
きぬかけに
(堂本印象美術館)
今月は忙しい間を縫って大袈裟に言うならば遠出どす。美術館好きのうちも(私も)まだまだひよこどす。行ってへん美術館もようけあります。京は文化力抜群の町!美術館もいっぱいありますえ。初めて寄せてもらいました<堂本印象美術館>。特徴ある外観の美術館は山あいの緑あふれる<きぬかけの路>に面してて立命館大学の前どす。今回はどうしても行きとうて行きとうて、時間のやりくりして行きましたえ。大好きな日本画家のしかも三大美人画家の一人でもある<伊藤深水画伯>の19年ぶりの回顧展どす。以前にもこの女将のひとりごとでご案内させてもろた<上村松園>さん、深水さんの師匠である<鏑木清方>さんの三人が美人画で名を馳せたはります。
日本画の美人画はようけの人々を魅了してやまへんのは、時代の流れが女性の装いで分かるのも一つやと思てます。着たはる着物や髪形で時代考証も出来るくらい、貴重なものどす。その中でも深水さんの絵は季節感が素晴らしおす。着たはる着物の柄も季節を現したはりますけど、背景も風の流れを感じたり、雪のしんしん降る様を感じたりします。美人で有名やったと言う奥様がモデルの「指」や「湯気」は前期展やったさかい、残念ながら見られへんかったんどすけど、今回たまたま、名都美術館(愛知県長久手市)の鬼頭学芸員さんの特別ギャラリートークがあってより深水さんが身近に感じられました。名都美術館は平山郁夫画伯や日本画の重鎮の作品を持ったはる事でも有名で、しかも鬼頭さんは深水ファンの第一人者らしくご遺族さんとも親交を深めたはって、深水さんの娘さんで女優の朝丘雪路さんの話も交え楽しいトークどした。
その上、深水さんは小唄や常磐津の作詞もしたはって、京都芸術大学の先生が三味線を弾きながら深水さん作詞の深川の芸者を読み込んだ小唄をご披露してくりゃはりました。うちはお得な気分どした。お江戸の深水さんがほんまに親友みたいに身近に思てしまいますぅ~
雨降りやったさかいお人さんも少なくて、ゆっくりと鑑賞出来てほんまに嬉しおした。おおきに。外、出たら雨も止んでたさかい、そこから竜安寺方向へテクテク。あゝ緑陰の風、湿気もたっぷり含んだ美味しい風、気分良く歩いてたらうちをどんどん抜かして行かはる外国人さん!足、長いしスマホ片手にサッササッサと行かはります。竜安寺さんやろなぁ、、、と思いながら、お洒落なカフェに遭遇どす。屋号はもひとつやけど(犬人間やさかいお許しあれ)「カフェ山猫軒」さん。地下になってて、扉を開けたら優しいお声でお迎えしてくりゃはりました。広くてお洒落な店内。うーむ。大好きなアフォガードあるある!!しかも上に自家製ワッフルも乗せて・・・。熱い熱いエスプレッソをじゅーんと掛けて、アイスクリームの溶け具合がよろしおすなぁ。あゝ美味しおす~ふふふ