静寂の
学び舎で咲く
クレマチス
(京都芸術センターにて)
6月に入っても三寒四温?どす。相変わらず道行く海外の方々はTシャツかタンクトップ。
女性は超ミニスカートで、もうちょっと長いめでとお願いしとぅなりますけど長~いおみ足やさかいよろしおす。笑
今日は<いけばな押し!>-My Favorite Frower―に行ってまいりました。
古来より芸道上達の日が6月6日といわれ、その事から生け花の日と提唱されていますえ。
そう言うと昔から6歳の6月6日に習い事したら上達すると言われ、うちも(私も)ピアノのスタート切った筈!!あれは何どしたんやろ。(何だったんでしょう)一つの道を極められた方のお話なんかに必ずや登場するワード「最初は嫌々でした」と。けれどもやっぱり凡人のうちとの大きな違いは、〇〇さんの演奏を聴いた時に物凄い感銘を受けて、とか全身に稲妻が走ったとか、その人ならではの感受性の深さが、その人を突き動かす原動力にならはったんやと思てます。
その上で持って生まれた才能、たゆまぬ努力、意志の強さで名を成さはるのやなぁと改めて6月6日に思いを馳せてるうちどす。
おけいこ事で唯一長く続けた生け花は、やっぱり単純にお花が好きやさかいどす。
展示会用のお花と日々のお稽古のお花は全く違いますけど、うちは華展があるとついつい足が向きます。今回も29もある流派の生け花は、どの作品もそれぞれに特徴があって楽しおした。
昔なかったスモークツリーと言うお花もいくつかの流派が使こたはって、花材も表記したはったので余計に勉強になりました。今回は特に夏の花材どす。花器もアクリルで作った透明の花器があったり、白木に穴をあけてそこに活け込む珍しいスタイルの作品があったり、お菓子鉢に活けたりと面白い作品に出会いました。わが専慶流はシランの緑の葉の間から紫のクレマチスが踊るように顔を出し、上部に老木の梅の木を持って来る事により力強い作品に仕上がっていました。春から夏への移ろいを感じました。お家元のご子息様(次期家元)が出展なさっていて、安定感のある瑠璃色の花器がよう花材と合ってましたえ。
会場は<京都芸術センター>どす。元は明倫小学校で、その校舎そのものを使ったはります。
階段も木材で作られ昔のまま、きっと生徒さんが真ん中ばっかり上り下りしゃはったんどすやろか、中心部がきつう減ってちょっと怖いくらいどす。教室の窓も廊下の窓も校庭もそのままどす。
いつもここに来たら、ドッジボールの歓声が耳に蘇ります。運動場に足で男子生徒が砂埃を上げながら大きく四角い線を描き、じゃんけんで2チームに男女混合で分けて、ボールで当てあいっこをします。当たってしまったら枠外へ出ます。単純どすけどスリリングな遊び。短い休憩時間にわぁわぁ~騒いで楽しんだもんどす。今の小学生はその遊びしたはるのんどすやろか。
今は静寂そのものの芸術センターは過去と遭遇出来る素敵なとこどす。すぐに懐かしい小学校時代に戻れる場所。
最近の京都は小学校跡地もホテルさんになってしまうとこばっかりで、もう京都の風景が変わり過ぎて悲しゅうなります。ついついため息が出ます。
そやそや、ここにはお教室がそのままカフェになったはる<前田コーヒー>さんに行かなあきまへん。と、行ったらようけの(たくさんの)待ち人さんが・・・・。残念やわぁ。ほな、ここを出てちょっと歩いて<ホーリーズカフェ>へ。う~ん。ゆで卵とバタートースト。ホットのカフェオレとで710円はお値打ちどすなぁ。ここはお一人様がが多いさかい気楽に入れますえ。もっと暑うなったらコーヒーゼリーの上にソフトクリームが乗ったんがお勧めどすぅ。ふふふ。