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女将のひとりごと

今月のひとりごと -女将が日々を綴る-

女将 写真

悠久の
絵巻久しく
禊の儀
(京都三大祭り 葵祭)

暑かったり寒かったりで、客室はクーラーやヒーターやらで忙しおした。今年もやっぱり、桜を愛でる間もなくGWに突入しゃはった感じどす。
そやけど5月8日には、新型コロナウィルス感染症は季節性インフルエンザと同様の5類の範疇に入ります。
そやさかい、うちとこでも山盛り買うた(買った)アクリル板やアルコール消毒液はもう不要という事に・・・。ほんまに、どこに片付けたらええのどすやろ?
かと言ってうちら(私たち)みたいな高齢者は、やっぱり移るのんかなんし、人込みはマスクして消毒もするつもりどす。お客様はもうマスク外して気楽に来ておくれやす。当館スタッフはまだしばらくマスク付けての対応と考えてます。

いよいよ5月15日には四年ぶりとなる葵祭が執り行われます。コロナで何もかも取りやめになったりして寂しおしたけど、今年はこうして葵祭もしゃはるし、大好きな祇園祭もありますえ。それを考えただけでも嬉しゅうて元気が出てきます。
葵祭はほんまに由緒あるお祭りで勅祭(ちょうくさい)と呼ばれる国のお祭りどす。町衆がかしましく話題に上るのは斎王代と言ってヒロインみたいな役割の女性。今年はどなたさんやろ?なぁんて、そんな話が先に聞かれたりします。京にゆかりのある未婚女性なんどすけど、今年選ばれはったのは、うちとこと同じ苗字の方で嬉しおしたわ~。縁もゆかりもおへんけど(無いけれども)松井陽菜(まついはるな)さんで、ほんまに才色兼備。
5月4日に上賀茂さんで<禊の儀>をしゃはりました。上賀茂神社の奈良川で身を清める儀式が行われて、綺麗なお手々を優雅に小川に浸して清める所作をしゃはるだけなんどすけど、平安時代に戻ったかのような錯覚を覚えました。この<禊の儀>は下鴨さんと上賀茂さんと毎年交代しゃはるらしく、お衣装も見応えあって控えの小さな女の子さんや女人さんがたくさんいらして、15日の<路頭の儀>を彷彿させました。
さぞや当日は平安絵巻さながらどすやろなぁ。

お輿(こし)に乗らはった十二単の斎王代をはじめ500人ぐらいの行列は圧巻どす。御所の建礼門を出やはって堺町御門(この門が当館からは一番近い門)その後、下鴨神社へ。
午後からは下鴨神社を出やはって上賀茂神社まで。全長8キロ・・・着慣れないお衣装を纏い、練り歩きはほんまに大変やと思います。

今年は上皇様ご夫妻も京に戻ってこられてご覧になられるらしおすえ。(京都の人は天皇さんは今は東京に行ったはるけど、いつか京へ戻ってきゃはると思てる人が多いのどす)
そうやわ!上賀茂さんのコーヒーお勧めしとぉすわぁー。上賀茂さんのご神体山である神山(こうやま)からこんこんと湧き出ている「神山湧水」で点てはったコーヒーどす。ほんまに柔らかなお味のコーヒーどすえ。「お休み処」でほっこりさせてもらいまひょ。ちょっと甘いもんも欲しおすけど・・・ふふふ。

弥生 女将

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