藤右衛門
嫁ぐ桜に
目を細む

桜が咲かへん事には春と呼べへんなぁ～なんてちらほら聞こえてきます。
なんかまだまだ風が冷とうて、桜もなかなか出番待ちどす。
もう4月やと言うのに珍しくゆっくりのお出ましどす。去年が早かったさかい、今年も早いかもと、
3月の下旬にお越し頂きましたお客様には、醍醐の桜も蕾でほんまに申し訳なくまだ梅が咲いてて、
良かったなぁ～なんて思いました。

3月30日に女将会の会合で嵐山に寄せてもろたんどすけど、まぁ人人人・・・。
びっくりしました。
まるで四条河原町かしらと思うほど、ぎょうさんのお人さんで海外からのお客様
人力車に乗ったはる人、お食事処の長蛇の列、久しぶりの嵐山は様変りどした。
桜も咲いてへんし、花より団子でどのお店も大賑わい。

喧噪から逃れて大覚寺横の広沢の池まで、ちょっと足を延ばして、
佐野籐右衛門のご自宅どすけど、春の桜の時期は公開して下さるので、
密かにお薦めどす。
円山公園の大きな桜も籐右衛門さんとこのやし、最近は海外の作庭もしたはるとか・・・
桜守で有名どすけど、大事に大事に育てはった桜を嫁がせはる時の想いはどんな気持ちなんどすやろ・・・
作庭しゃはったお庭で根を張り幹太り枝を広げるさまに、きっと目を細めはんのかしら・・・
なぁんて、うちはいろいろ思て桜をぼんやり眺めてます。

ぼんやり眺めてたら、やっぱり花より団子！
嵐山に行ったら良弥さんに寄せてもらいます。良弥さんの中でも「奥の庭」でゆっくりお食事～
ほんまによろしおすえ。うぅ～ん、ここのお豆腐美味しおす～甘いもんも食べよっと・・・