水面揺れ
龍頭船に
月浮かぶ
(嵯峨大覚寺 大沢の池 観月の夕べ)
もう秋どすかぁ~なんて声が聞こえて来そうなほど、暑い暑いってお扇子パタパタしてましたのに
蝉から突然、秋の虫の声に交代しゃはってなんや、せわしおす。
今夏は京のお宿はどこも、インターナショナルどした。
当館はほんまに京の町のまん中にあるさかい、館から一歩外出たらここはどこのお国かしら?と
思うほど外国の方々がスマホ片手に歩いたはります。
うちにお泊りの海外のお客様も大体行先は、伏見稲荷・清水寺・嵐山が人気どす。
日本人が季節の移ろいを大切にする事や季節毎の行事にも随分興味を持ったはります。
お月見が外国でもあるのか知りまへんけど、お勧めしたい秋の行事どすなあ。
特に嵐山大覚寺の「庭湖」と呼ばれる日本最古の人口池である大沢の池に映るお月さんは
ほんまに綺麗で、龍の頭の形をした龍頭船に乗ってゆるりお月さんを愛でる・・・なぁんて
雅で優雅なひとときどすやろ。まるで平安時代に戻ったようどす。
そやけど、お月見に欠かせへんお団子。三方さんにピラミッド型に盛った白くてまぁるいお月見団子。
その傍らには穂の締まったすすき・・・絵に描いた様なお月見セットどすけど、京のお月見団子はちょっと変わった形。
里芋の形をした細長いお団子に餡を雲に見立てて巻いてあります。
外側に餡が巻いてあるさかい重ねられへんけど、小ぶりで上品な甘さ。
うち個人的にはお抹茶のういろうに粒餡が巻いてある吉富さんとこのが好きどす。
一回で三個は食べられますえ~